デュラルコートは電気亜鉛めっき、または溶融亜鉛めっき鋼板に有機皮膜を施した複合皮膜です。デュラルコートを施した接合金物は、防腐防蟻処理木材と接触させた状態、または酸性度の高い木酸を含む木材と接触させた状態で電気亜鉛めっき（Ep -Fe/Zn20/CM1）及び溶融亜鉛めっきHDZT77と同等以上の防錆性を有します。また耐アルカリ性、耐電食性にも高い性能を発揮し、あらゆる金物にコーティングできるという優れた特長があります。※令和3年JIS改訂(JIS H 8641)により溶融亜鉛めっきの表記記号が変更され、それによりHDZ55の表記がHDZT77に変更されました。

デュラルコートは、製造工程（亜鉛めっき工程）において環境規制物質である六価クロムを使用しません。環境規制物質の拡散に対する有効な対応策といわれる欧州連合（EU）のRoHS指令、ELV指令に賛同。更に水資源の利用を大幅に削減し、付帯する廃水処理において環境に与える影響の極小化に努めています。

様々な耐久性能を保持しながらも、デュラルコートの皮膜厚さは約15μm程度に抑えられています。そのため、接合金物用のねじやボルト・ナットなどのねじ部にもコーティングが可能であり、嵌合もスムーズです。